怪談雪女郎 ★★★★

怪談雪女郎
1968 スコープサイズ 79分
祇園会館
脚本■八尋不二
撮影■牧浦地志 照明■黒川俊二
美術■内藤 昭 音楽■伊福部昭
監督■田中徳三


 映画の内容については当劇場の過去記事を参照のこと。
maricozy.hatenablog.jp
 既に十数年前かと思うが、十三のサンポート・アップルシアターの怪談映画特集で、「牡丹燈籠」などと一緒に見て以来のスクリーンでの鑑賞。ビデオ版も上映用プリントに忠実に作成された良好な製品だったが、やはりスクリーンで観たい。

 「刺青」と比べると比較的淡彩な色調で、黒味も漆黒という質感ではないが、白と黒のコントラストを基調とする牧浦地志の映像設計が絶品で、この時期の牧浦地志の仕事は宮川一夫を凌駕していると確信する。全体に少し青みを帯びているような気がするのでフジフィルムかと思いきや、キネ旬DBによるとイーストマンカラーとのこと。正直、ほんまかいなと思う。

 上映用プリントは、確か縦方向に傷が入っていたと思うが、褪色はほとんど無く、ほとんど文句の無い上映だった。祇園会館のスクリーンのデカさにも感激。こんな大スクリーンに「怪談雪女郎」がかかることは、滅多に無いことだ。


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