ウルトラマンメビウス#6「深海の二人」

 カザマ隊員の人間味がうまく描かれた本編は好調だが、せっかくのツインテールの登場も深海というシチュエーションで、高野敏幸の特撮演出には新味が無く、特撮で足を引っ張った。
 ツインテールは本来海の怪獣だったという設定の面白さもあまり生かされず、いずれグドンツインテールの海中対決を見せてくれるのか?是非、原口智生の演出で見てみたいものだが。
 「仮面ライダーカブト」は本田博太郎の演技だけは見ておきたいのだが、スカした作劇が鬱陶しくて付き合いきれないので、そろそろリタイア予定。
 「魔弾戦記リュウケンドー」の「#19復活の魔」は、大西信介と原田昌樹のコンビがさすがに情感を良く出した好編だが、これもつかみ所の無いシリーズだ。
 結局、「超星艦隊セイザーX」がもっとも好調で、目が離せない。特に巨大特撮の無い回に佳作が多い。林民夫のシリーズ構成と脚本が絶好調だ。脇でありながらシリーズの最重要人物かもしれない火将軍ブレアードのキャラクターは近年出色で、39話で終わってしまうのは惜しい。

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