FLIGHTPLAN
2005 スコープサイズ 98分
ユナイテッドシネマ大津(SC3)
夫が不慮の死を遂げ、ドイツからNYへ帰国するため最新鋭ジェット機に乗った母娘だが、機内から娘の姿が消える。だが、搭乗者リストに娘の名前はなく、誰も娘を見ていないと証言する。母親は必死に捜索を訴えるが・・・
という様々な謎解きを勘ぐるシチュエーションは「フォーガットン」と共通だが、「フォーガットン」は未見なので、どちらがよくできているのかは判定できない。
この映画も、謎が解かれると実につまらない筋書きで、それほど回りくどいやり方を組み立てる理由は納得できるものではないが、こうしたご都合主義はこの種の映画ではある程度やむをえないだろう。目くじら立てて細部の整合性が云々するのは大人気ない態度だ。第一、実質上映時間が90分ほどであることからも、敢えてそうした説明的になりがちな場面はオミットしたに違いない。
むしろ、誠実な機長を実直に演じるショーン・ビーンの演技の説得力や、ラストの心安らぐ静かな感動を賞味したい。しかし、この主人公はジョディー・フォスターが演じるほどの役ではないだろう。行動にブレが無く芯の強い理系の母親というキャラクターは彼女にとっては役不足だ。