清の時代、満人に媚び諂う悪徳染物工場の雇い主の暴力と搾取に悩む職人たちを助けるため、少林寺の僧のふりをした主人公(リュー・チャーフィー)は、いったんはうまく騙すが、正体を見破られる。一念発起で本当の少林寺に潜り込み、竹棚作りを命じられるうちに独自の拳法を編み出していく・・・
前作とはつながりの無い続編で、打って変わってコメディとして作ったところにスタッフの才気を感じさせる。リュー・チャーフィーの芸域の広さをアピールすることに成功している。
今回も奇抜な武術修行のアイディアが秀逸で、竹で工事の足場を組んでいくうちに、少林寺の修行風景をまねして技を会得してゆくというアイディアは香港映画の良好な資質がよく表れている。
アクション場面の超絶技にもため息が漏れる逸品である。