家族
1970 スコープサイズ
BS2録画
九州の離島から北海道の開拓地へ向かう一家の姿を全国縦断ロケで描いた山田洋次のなつかしの力作。1970年の日本の風景と人間たちのドキュメントともなっている。
何しろ東京で下の娘が突然死したり、北海道に着いたと思ったら笠智衆のおじいさんが落命し、少年期にテレビで見て以来トラウマだったのだが、楽天的なラストは70年代というよりも60年代的にも見える。
松竹ではいかにも松竹的な素朴な叙情性を前面に出して、作風を変化する佐藤勝の柔軟さには驚く。