三匹の女賭博師
1967 スコープサイズ
KBS京都録画脚本■下飯坂菊馬
撮影■中川芳久 照明■泉 正蔵
美術■井上 章 音楽■鏑木 創
監督■田中重雄
陣馬組の最期の財産となったバーを守る千加(江波杏子)は、代貸(上野山功一)の奸計により組を追い出されるが、組長の娘(安田道代)が騙されてサイコロ勝負に誘い出されたことを知って・・・
女賭博師シリーズの4作目で、江波杏子、安田道代、三條魔子が”三匹”の女賭博師を演じる。
上野山功一の悪役というのがちょっと小粒ながら、独特のヒネたキャラクターが生かされた好演。江波の待ち続ける元恋人のろくでなしが滝田裕介というのも珍しい役柄だが、そのとことん情けない役柄もヒロインたちの生き方を引き立てるために設定されたもので、このシリーズが女性映画であることを強く主張している。沢村貞子がこういう映画の助演に回るのも珍しいことだと思うが、逆に巧すぎて邪魔に見えてしまうので損をしている。
江波杏子の貫禄の前には安田も三條も敵ではないのだが、クライマックスの賭場の場面のサスペンス溢れるアップショットのぶつかり合いは圧巻で、「女の賭場」同様、田中重雄の演出術の確かさを思い知らされる。
ちなみに、ド演歌調の主題歌の破壊力が圧倒的で、痺れる。
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- 発売日: 2012/07/31
- メディア: DVD