(15 MINUTES)
2001/STトリミング版
(2002/5/11 レンタルV)
感想(旧HPより転載)
東欧で食い詰めてアメリカに渡ってきた小悪党二人組は、どれほど凶悪な犯罪を犯しても精神鑑定で無罪になり、どんな倫理にもとる行為もTVの公開放送で許し許されるアメリカの姿を目にして、メディアを最大限に利用した金儲けを考えつく。それは、ニューヨーク市民に愛される有名刑事(デ・ニーロ)を殺して、そのビデオをTV局に高く売りつけ、自分たちは精神異常を訴えていち早く社会復帰しようという計画だった。
テレビ報道に対する嫌悪感を露にし、その偽善者ぶりを皮肉たっぷりに揶揄する悪意に満ちたプロットは傑出したものだが、ことに後半部分でメディア批判とアクション映画がたやすく融合せず、どっちつかずになってしまった憾みは残るが、十分に水準作といえる出来映えだ。
特にデ・ニーロがそのプロットに興味を示して参加してくれたことは監督にとって何よりの僥倖だったことだろう。特に優れた演技を見せてくれるわけではないが、よくぞこの役柄を引き受けたと誉めてあげたい。まあ、撮影の拘束時間も短いので、余裕綽々だったのだろうが。
なにしろ、相当にひねくれたプロットなので、無事に着地できるのかどうか危惧したが、案外ありきたりの、しかもリアリティのない結末に辿り着き、むりやりアクション映画としてでっち上げてしまったのは、アメリカ映画ゆえやむをえないとはいえ、アメリカに対する悪態を最期まで貫き通せば、傑作になったかもしれないのに、惜しいことだ。
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