感想(旧ブログから転載)
ブルーフィルムの監督(岸田森)は専属の女優(芹明香)の妊娠を機に、歯科医で見かけた色っぽい年増女(谷ナオミ)に惚れ込み、自宅に誘い込んで濡れ場を撮影しようとする。
正直言って、「地獄」と「恋人たちは濡れた」くらいしかまともに観ていないので、神代辰巳の映画はいまだによくわからないのだが、この映画もちょっと困るなあ。
この当時の岸田森は既に髪の毛が相当危険な状態で、おまけに激しく痩せており、見るからに健康的とはいいかねる状況(もともとそうともいえる)で、さすがに見ているのが辛い。「傷だらけの天使」や「血を吸う薔薇」で大活躍していた時期の1~2年後で既にこの状態というのも、実に複雑な心境だ。
岸田森の大阪弁というのもどうもしっくりこないし、あまり適役とはいいにくいなあ。岸田森で大阪ロケという水と油の取り合わせが素直に愉しめない不幸な映画だ。