感想(旧HPより転載)
総会屋(小沢栄太郎)に弟子入りした松方弘樹が知り合いのヤクザ(梅宮辰夫)を後ろ盾に田中邦衛らのライバルを蹴落としてのし上がってゆくプロセスは総会屋の巧妙な手口などが興味深く、当時の実録モノにしては珍しい軽快な演出も効いて上出来の社会派映画なのだが、上京してからの展開がいつもの東映映画のルーチンに埋没してしまい、ついには大企業の社長(若山富三郎)の愛人(池玲子)が自分は社長の娘であったことを知って自殺するという無理矢理なエピソードでラストを締めくくるに及んで脚本段階の詰めの甘さが露呈してしまう残念な映画だ。
老残の総会屋が小沢栄太郎であることから始まって、東京の大物総会屋が丹波哲郎で、若山富三郎を失墜させようとする関連企業の社長が1シーンのみ出演でほとんど台詞もない大滝秀治だったりするところに実録路線の中でも珍しい社会派映画としての取り組みがなされていたことがわかる。
(99/9/22 シネマスコープ V)
参考
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